甘いものが大好きなアラフォーの私。
先日の健康診断の結果でついに、本気で運動しなさいという評価を頂いてしまいました。
というわけで、近所のサイクリングロードをジョギングしようかと思ったんですが…
よく考えてみたら私は、走るとすぐ膝が痛くなる人なんですよ。
そこで私なりに考えた結果、
『競歩なら膝に負担が少ないのではないか』
ということに。
それで競歩を始めたら、膝は痛くならないし、意外なメリットも多くてすっごく良かったんです。
今回は競歩についての基本的な情報や、実際にやってみてわかったことを紹介します。
後半はこれから始めたい方向けに、おすすめの学び方についてもお話ししますね。
走ると膝が痛い問題と戦い続けている方、競歩っていう手もありますよ~!!
走ると膝が痛いなら走らない競歩にする
私はすぐ膝が痛くなる人です。
思春期の頃からずっとふくよかな、この体型のせいでしょうか。
ストレスがかかると痩せるが解決すると戻るタイプ
その体型なわりには運動好きなので、若い頃にランニングマシンでいっぱい走ったら膝の皿を傷めてしまった経験があります。
その傷はとっくに治ったと思うのですが、ここ数年アウトレットモールを一日満喫すると、夕方には「膝がなんか痛い…?!」という事態に。
歩いただけで痛くなるのに、走り続けて平気なわけがないんです。
でもせっかく近くにサイクリングロードがあるんだから、絶対活用したい!
というわけで考えを巡らせた結果、
『走ると膝が痛いんだから歩けばいい。しかしそれでは物足りないから歩いて割と息切れしそうなやつ…競歩だ!!!』
という結論に。
ここから私の競歩ライフが始まりました。
謎多き競歩について解説します
競歩って、テレビのスポーツニュースとかでたまに見たことがあるくらいでした。
もちろんルールもわからないし、歩き方だって正直なところよくわからない所からのスタート。
競歩を始めてから私なりに調べ、習ったからこそわかったこともあるのでお話ししますね。
競歩の重要な基本ルールは2つ
競歩のルールといってもいくつかありますが、代表的なものは以下の2つだそう。
・どちらかの足が常に地面についていること
その状態で歩くことを「ロス・オブ・コンタクト」といいます
・前に出した脚を、地面についた時点から垂直になるまでは曲げてはいけない
曲がっていると「ベント・ニー」という違反になる
普通に歩いていると、必ず片足は地面についてますよね。
走るとジャンプする動きが加わるため、両足が宙に浮いているタイミングが生まれます。
競歩は「歩く」競技なので、どちらかの足が地面についていないと「走った」とみなされてしまうんです。
そしてわかりにくいのが2つ目のルール。
ざっくり言うと、
前に出した脚は真っすぐのままで、身体の真下に来る時ぐらいまでは膝を曲げちゃダメ
ってことです。
前の脚を真っすぐにしたままで速く歩く?!そんなことが可能なのか??
と始めるまでは思っていました(笑)
まぁでも、これをやろうと思ったらあの独特の競歩の動きになる訳です。
競技中はこの2つのルールを審判員が目視で判断しており、違反すると警告が出されます。
それによりペナルティを受けたり、失格となってしまうことも。
競歩はこの2つのルールが厳しく、初心者はまずは違反せずにゴールを目指すというのが第一歩ともいわれるほどです。
他には給水ポイントで故意の妨害・接触をしない等のルールがあるそうですよ。
身体に悪いと言われてるのは誤解
競歩についてネット検索していると、競歩が身体に悪いという情報が出てきます。
どんな理由で身体に悪いと言われているのか調べたところ、
・膝を曲げずに歩くなんて不自然な動きで、身体に負担がかかる
・脚を伸ばして膝のバネを制限して、あえて前に進みにくくしているのに速く進もうとするのが非効率
というような意見がありました。
確かに、普通の歩き方と違うので無理して動いているように思われるかも知れませんね。
ただ脚を曲げずに早歩きを続けていたら、身体が辛くなるのも当然かと。
でもね、きちんと習ったらわかります。
脚も腰も膝も、別に痛くなりません(久しぶりに動かした筋肉の筋肉痛は除くとして)。
1日中歩き回っただけでズキッときていた膝も、競歩で歩いた時はちっとも痛くなりませんでした!
その秘密は、競歩ってただ脚を伸ばして歩いているだけじゃないから。
競歩のフォームっていうのは腕・上半身・腰・足などの各部位に競歩向けの正しい動かし方があって、それが出来ていれば膝を曲げなくても歩けちゃう仕組みになっています。
だから、競歩をやったことで特別に身体に負担をかけるということはありません。
もしも競歩をして身体を痛めることがあれば、フォームが間違っている等の問題点があるはずです。
私の競歩の先生は元オリンピック選手ですが、引退した今もとても元気でピンピンしてます。
そんな先生を見たら、競歩をすることで身体が悪くなるなんて考えられません。
ただ、どの運動でも過度にやりまくったら身体に負担がかかる=「身体に悪い」です。
自分の身体に合った適切な運動量で、運動するようにしましょうね。
そして、競歩の歩き方が非効率だという話についてですが…
確かに「スムーズに歩く」という観点からすると、競歩の歩き方は効率が悪いですよね。
しかし非効率な動きをしているってことは、カロリー消費が大きいってことなんです。
だから普通に歩くのと同じ時間を競歩で歩けば、より運動できるってことです。
せっかく歩くんだったら、いっぱいカロリー消費できる競歩をした方が得だと思いません?
競歩の非効率は、むしろメリットです!
やってみてわかった意外な面白メリット
さて、ここからは競歩の面白い点をご紹介。
実際に習った経験談を元に、競歩の魅力をお伝えしていきます。
注目されるのでだらけない
外に出ると、ジョギングしている人とウォーキングしている人はめちゃくちゃ居ます。
しかし競歩をしている人はあまり見かけません。
というわけで、競歩スタイルで歩いていると他人からの視線を感じます(笑)
珍しいからでしょうね。
目立ちたいかどうかは別として、常に見られてるって意識することは良いことだと思います。
怠けられませんもの。
せっかくの運動タイムをダラダラやっておしまい…となる確率が減ります。
それに当然ながら「見られても恥ずかしくない、カッコ良いフォームで歩きたい!」となります。
カッコ良いフォーム=『正しいフォーム』な訳ですよね。
1人で運動しているとどうしても、自己流のフォームに変わってしまいがち。
競歩で注目されることで、自分がカッコ悪くなっていないかを意識しちゃうので、正しいフォームを維持しやすいとも言えそうです。
とにかく、競歩は常に緊張感を持って取り組める、有意義なスポーツです(笑)
未体験のフォームは脳トレにもなりそう
競歩のフォーム、習ってみたら予想以上に奥が深かったです。
ここに全ては書ききれませんが、歩く時に以下のようなポイントを教わりました。
(↓まじめに読んでも混乱すると思いますので読み飛ばして下さい)
・膝を伸ばして足はかかとから着地
・背筋は伸ばして前に傾き気味で歩く
・腰をひねってお尻で歩く
・腕は突き出した腰と反対側のほうを前に出す
膝伸ばす、足かかとから、腰とお尻〇×△□…!!!
習いたての頃は集中しすぎて怖い顔で歩いてました。
しかも各部位を正しく順番に動かすことに意識がいってるのでペースが遅すぎて、前を歩くラフな格好のウォーキングのおじいちゃんがどんどん遠くなっていきました。
中年になってからの新しい挑戦は、新鮮でオモシロイです。
脳トレにもなってるはずです。
多分。
スマートに急ぎ足ができるようになる
「時間に間に合わない!急げ~!!」って状況の時、走りますよね。
でも髪を振り乱してぜい肉を揺らして走ってる自分って、ちょっと恥ずかしいと思ったりしません?(スタイル良い人はふ~んそうなんだと思って読んで)
お急ぎでもクールにいきたい時、競歩は好都合です。
滑るように前にぐいぐい進むので、上下に揺れません。
ってことは髪型も崩れにくいし、身体もビヨンビヨンなりません。
しかも、歩くより速い。
どれだけ速くなるかは練習次第
本気の競歩フォームだと逆に注目を浴びますが、軽い競歩フォーム(?)ならちょっとした早歩きの装いでいけます。
急ぎがちな方、競歩ならスマートですよ!!
子供を追いかけるのが楽になった
競歩の正しいフォームで歩くと、普通に歩いている時よりも1歩で進む幅(歩幅)が大きくなるんです。
だから同じ歩数でも、競歩スタイルの方が長距離進めます。
だから今まで歩いていた所を競歩に置き換えると、グングン前に進めるんですよね。
私はそれを利用して子供の自転車練習に付き合っていますが、とても楽になりました!
ゆっくりペースで進む子供の自転車って、以前は小走りで着いて行くしかなかったんで大変だったんですよね。
車道にはみ出そうになったりフラフラしたりの子供を一緒に自転車で追いかけると小回りが利かないので、徒歩一択
それが競歩で速く歩けるようになったことで、バタバタ走らず涼しい顔で付き添えるように!
走る時のような上下動が無いだけで、だいぶスマートになります。
ちなみにこちらも1つ前の項目と同じく、「軽い競歩フォーム」で(笑)
運動目的なら本気フォームでいきますが、ママ友や子供の友達に出くわすことを考慮した結果、これがベストかと。
競歩を学ぶ3つの方法
競歩に興味が出てきて、やってみたいなと思ったあなたへ。
競歩は独特のフォームなど奥が深いので、ぱっと見で真似するよりもきちんと学んでから行うことをおすすめします。
とっかかりがわからない!という方のために、おすすめの教わり方を3つご紹介しますね。
先生に直接教わる
通える範囲内に競歩の先生がいる方は、直接教わるのがおすすめです。
私は競歩の先生に直接習ったので、参考までにいきさつをご紹介しておきますね。
私の先生は、元オリンピック選手の栁澤 哲(「やなぎ」は桝に似た常用外漢字 以下「柳」と表記させて頂きます)さんという方↓です。
何故この先生にしたかというと、「競歩 習う」「競歩 教室」などとネット検索したら出て来たからです。
柳澤先生は競歩をずっとやってきた方で、日本記録を持っていたり、オリンピック出場経験があって日本人初の入賞経験があったりと輝かしい経歴をお持ちです。
指導者としても活躍されていて、山梨学院大学の陸上競技部のコーチや、一般人の健康づくりのための教室開催など様々な活動をされています。
オリンピック時期は競歩のTV解説をしたり、スポーツ関連の番組に出演されたりと多才な方なんですよ。
それなのに今まで先生を知らなかった…ゴメンナサイ!
それで是非先生に習ってみたいと思って調べたら、先生から指導を受ける方法は当時2つありました。⇒最近は柳澤先生が多忙のため、先生の後輩などが指導を担当するようになったみたいです。でも相変わらず人気高そうですよ!
1つがパーソナルトレーニング(個人レッスン)、もう1つが講習会(グループレッスン)です。
私の予定と照らし合わせると講習会には参加できそうになかったため、パーソナルトレーニング↓を選びました。
個人レッスンなので料金がやや高くなりますが、みっちり教わって後は近所での自主練あるのみ!な状態にしたかったので思い切って申し込みました。
受講した感想は、大満足です!!
柳澤先生は真面目で丁寧なので指導がわかりやすいし、話が面白いので毎回あっという間に1時間のレッスンが終わってしまいました。
とはいえ1時間先生を独り占めできるので、疑問点はその場ですぐ聞いて解消できるし、先生からの指摘もすぐ受けられるので内容が濃い!
非常に効率良く競歩が習えました。
私は2ヶ月間かけて4回受講したのですが、全くの初心者だった私が4回を終える頃にはそれなりのフォームでスイスイ歩けるように♪
他人から見られても恥ずかしくない競歩ができるようになりました。
今後も教わった事を忘れずに、練習するぞ!!
予定がある程度自由が利いて、費用を抑えたいという方は講習会↓がおすすめです。
講習会は人気があって、満員で締め切られてしまうことも多々あります。
参加したい場合は早めに申し込みましょう!
柳澤先生に直接会える機会は減ってきたようですが、新たな講師の方々は先生の後輩やお知り合いで実力の高い方ばかりなので、安心して下さい。
YouTubeで手軽に勉強
ネット検索でお近くに競歩の先生が見つからなかった場合は、YouTubeで学ぶこともできます。
ウォーキングやランニングと比べると数は少ないものの、競歩の動画もありますよ。
ちなみに先程紹介した柳澤先生も、競歩指導の動画を沢山アップしています↓
YouTubeの良い所は、自宅でも外でも手軽に動画が見れることです。
しかも無料!
しかし残念な点として、
・競歩を始めるにあたって動画をどの順番で見て学べば良いのかがわかりにくい
・広告が入ってきてスムーズに見始められないのがプチストレス
というのがあります。
DVDならわかりやすくてノンストレス
YouTubeだと学びにくいなぁと思った方には、競歩指導のDVDもおすすめです。
構成がしっかりしているので順番に再生していくだけでOKだし、広告も入りませんのでスムーズに学べます。
そのDVDがこちらです↓
今のところ、競歩を学べるDVDはこれだけのようです。
競歩を指導するトレーナー向けに出版されているDVDですが、一般の方もこれで学べる内容になっています。
レビューには『基本がしっかり紹介されているので、競歩を始めるならおすすめです』といったコメントもありました。
少し値が張るので、YouTubeで少し様子を見てみて、本格的に競歩をやってみたいと思ってから購入するというのもアリだと思います。
でもパーソナルトレーニングで習うよりは安いですよ!
ちなみに教則本はないのかと探してみましたが、過去に出版されていたことはあるものの現在は無さそうでした。
中古で入手できたらラッキーです(↓をクリックすると、中古販売されているものがチェックできます)。
もっと多くの人が競歩を学びやすい環境になっていくと良いですよねぇ。
まとめ
走ると膝が痛くなる私が始めた競歩について、ご紹介しました。
基本的なルールを知って、正しいフォームで行えば身体に良いスポーツだってことが分かったと思います。
それに普段の生活でも生かせるような、意外なメリットも沢山あります。
競歩の歩き方は普段の身体の動かし方と違う点も多いので、直接習える方は是非、先生に教わって下さい。
自力で頑張るという方は、YouTubeやDVDという手があります。
最初は難しいと思っても、上手くできるようになるとスイスイ歩けて楽しいですよ♪
競歩で、「走ると膝が痛い」という悩みからの解放&健康的な身体を手に入れましょう!!